左京の部屋

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help リーダーに追加 RSS 「譜めくりの女」

<<   作成日時 : 2008/04/17 13:16   >>

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物静かな少女メラニーの夢はコンセルヴァトワールに入学してピアニストになること。
その入学試験の当日、人気ピアニストで審査員でもあるアリアーヌ(カトリーヌ・フロ)が取った態度に
メラニーは動揺し、途中からピアノを弾くことが出来なくなってしまった。
十数年後・・・。
メラニー(デボラ・フランソワ)は高名な弁護士ジャン・フシェクール(パスカル・グレゴリー)の
事務所で実習生として働き始めた。
が、その事務所は・・・。


3月のフランス映画祭で1度だけ上映されたのですが、同時間にソフィー・マルソー主演の
「暗闇の女たち」の上映があって、悩んだけど「譜めくり〜」は日本公開が決まっているので
その時は諦めて、「暗闇〜」を観たのでした。
なので、この物語は簡単なあらすじを読んで「メラニーの復讐」がどう描かれているのか、
楽しみにしていました。^^
勿論、主演のカトリーヌ・フロが大好きなので最初から観たいと思っていた作品なんですけどね


最初は、メラニーの少女時代が描かれているのですが、この演出が凄い
メラニーは両親の期待以上に頑張って練習して試験に臨んだのですが、アリアーヌの無神経な
態度に傷ついて、この一瞬でピアニストの夢を諦めてしまうのです。
そのメラニーの絶望感、彼女の世界が夢が一瞬にして崩壊してしまった・・・という、監督の
ドゥニ・デルクールの演出が見事なのです
少女なのに、まるで大人が経験するような絶望感が漂うのです。
セリフも無く、メラニーは静かに涙を流しながら、すべてが終わったことを全身で語っているのです。
この演出は鳥肌が立つほど凄かったですヨー


このメラニーを演じた少女、顔が老け顔なんです。(^^;
最初に彼女を見た時、監督は随分と地味な少女を選んだんだわぁ・・・と思ったのですが、
この芝居を観て納得でした。 この少女、巧かったですよ〜!^^


そして、大人になったメラニーが働く弁護士事務所で、先輩の女性の
「上司に●●祭の時に息子の世話をしてくれ、って言われたのよ〜。 勿論、断ったわ!云々・・・」
のセリフに、私は氷つきました。(笑)
「これだ」って思ったわ! 上司の奥さんがアリアールなんだ@@!ってね!
この作品、物語の最初からサスペンスの匂いが漂っているんですヨ〜。
だから、最初から心臓がドキドキしていたのです。( ̄▽ ̄;


結局、メラニーが上司の息子の世話をする事になり、メラニーの復讐の対象であるアリアールに
近づくことに成功するのです。
そして、メラニーが譜面が読める事を知ったアリアールは、彼女に譜めくりに頼むのですが・・・。
ここから益々サスペンスの雰囲気が全体を包んで、メラニーの復讐が始まるのでした。
その復讐はアリアールだけじゃなく、彼女の大切な人間達にも及んでいくのです。


私はピアノを弾けないし、譜めくりがピアニストにとってどれだけ大切かも知りませんでしたが
この作品を観て、その重要さを知る事ができましたね〜。
アリアールがメラニーに対して絶対の信頼を寄せていく過程が凄くリアルだったし、メラニーも
ピアニストになる事を諦めた無念さを、譜めくりの重要さを利用して復讐するという最も効果的で
巧みな方法を選択している。 現実にありえるかも?と思わせてくれる怖さがありました。 
少女の夢の崩壊が復讐という形でここまで来るとは驚きです。


カトリーヌ・フロは、いつもはとても可愛い女を演じているのですが、今作は声の出し方も変えている
ような気がしましたね。 落ち着いた大人の女でいて、繊細なピアニストで芸術家。
愛する夫と息子がいて、何不自由の無い暮らし。 が、しかし、妖しい雰囲気のメラニーに
思いがけない感情が生まれてくる。 大人の女の心の揺れ。 繊細な演技なのヨ〜。
観ていてドッキドキでしたわ〜。(^^; 巧かったです、カトリーヌ・フロ


一方、デボラ・フランソワも存在感がありました。
この役はかなり難しかったでしょうね〜・・・・と想像がつきます。^^
控えめな服装が、反って彼女の妖しい美しさを引き出していると思いました。
メラニーは大人しくて静かな女性。 周りからはそう見られるでしょうねぇ。。。
が、芯の強さとその胸に秘められた深い思いは誰にも分からないでしょう・・・って演技です。


で、そのデボラが水着になると、はち切れんばかりの若くて瑞々しい肢体が・・・
女の私が見ても生唾ゴックンのボディでしたわ〜 (≧▽≦)/
めちゃめちゃセクシーなんですヨ〜。(笑) 譜めくりじゃなくて、身体で勝負出来ます!(^^;
ワンシーンしかありませんので、ご覧になる方はお見逃し無く。


この映画を観て、いかにもフランスだなぁ〜と感じたのは、同性愛が問題になってないって事ですね。
まぁ、そんなに大げさな事では無いのですが、同性が同性に惹かれても普通って感覚がありました。
日本ではまだ無理ですよね〜。(^^;
いえ、この作品は同性愛を描いている訳ではありません。
人が人に惹かれただけのことです。^^


メラニーの復讐は静かに、用意周到に準備され、誰にも気づかれずに進んでいきます。
最初から最後までドキドキしながら、一瞬足りともスクリーンから目が離せない展開でした。
復讐劇とともにクラシック音楽も楽しめる作品でした。
堪能いたしました。 凄く見ごたえのある作品でした(^o^)/
私が今年観た作品の1番は「トゥヤーの結婚」ですが、双璧だったわ。
ピアノを弾かない人も楽しめる、秀作の復讐劇です。


4月19日(土)公開

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